変数とは、数値や文字列を入れておく箱のようなものです。
(文字列とは、文字の集まりです。例えば、「イ」「チ」「ゴ」という3つの文字が集まったものが「イチゴ」という文字列です。2文字以上である必要はなく1文字または0文字でもかまいません。プログラミングでは文字と文字列を区別して扱います。)
ブロックパレットの「変数」カテゴリーにある「変数を作る」ボタンをクリックします。
下のようなダイアログが表示されます。新しくつくる変数の名前を入力します。
ここでは、「a」という名前にしました。
新しく作られた変数aのブロックが表示されます。
変数は、ステージの左上に表示されます。
Scratchでは、0という数値が変数の中に最初に入っています。
変数の内容を変更するには、「( )を( )にする」ブロックを使います。
下のコードを実行すると、変数aが1に、変数bが2になります。
「( )を( )にする」ブロックの、"( )にする"の部分を、変数を使って指定することもできます。
下は、変数cを、"a+b"にする例です。
「演算」カテゴリの「() + ()」ブロックを使うと、変数の足し算ができます。
aは1、bは2なので、cは3になります。
変数をつかって、キャラクターにしゃべらせる例です。
「( )と( )秒言う」ブロックの、"( )秒言う"の部分も、変数を使って指定することができます。
下の例では、3秒間「こんにちは!」と言います。
「()を()ずつ変える」ブロックを使うと、変数を増加させたり減少させたりすることができます。
例えば、「(a)を(1)ずつ変える」と設定すると、このブロックが実行されるたびに変数aの値が1個づつ増えていきます。
変数に文字列を入れることもできます。
文字列の入った変数どうしをつなげるには、「演算」カテゴリの「()と()」ブロックを使います。
下は、変数aに「私は」、bに「ネコです!」という文字列を入れ、aとbをつなげたものをcに入れる例です。
「()と()」ブロックでは、数値の入った変数と文字列の入った変数をつなげることもできます。
下は、緑の旗ボタンが押されたときに変数aに0という数値、bに「回クリックされました!」という文字列を入れ、
ネコのスプライトがクリックされたときにaの数値を1つ増やし、aとbをつなげたものをcに入れる例です。
ステージ上に変数を表示させないことができます。
ブロックパレットで変数の左の青いチェックを外すと、ステージ上に変数が表示されません。
「変数( )を表示する」「変数( )を隠す」ブロックを使っても、ステージ上に表示させたり、表示させなかったりすることができます。
ステージ上に表示されている変数の上でマウスを右クリックすると、変数を大きく表示したり、変数の値を変更するスライダーの表示ができるメニューが表示されます。